日光に当てるほどに濃い紫になる、変化を楽しむというか紫になるように育てるというか、そんな紫のガラス瓶をご存知でしょうか?
私は紫が大好きなのですが、名古屋市中川区にあるGLITTERさんというアンティークショップを訪れた時に可愛い紫の瓶がいっぱい置いてある棚があったんです。アンティークの瓶といえばそれだけでガラスの質感とか透明感が独特でとっても可愛いのですが、さらに紫でとても魅力的でした。

そこにお店の方の解説が貼ってあり紫の瓶について知ることができました。1920年ごろまでアメリカでガラスを作るときには、透明度を増すために酸化マンガンを混ぜていたそうです。この酸化マンガンが入っているガラスははじめは色がない透明のガラスでも、紫外線を浴びると紫色になっていくということでした。そしてそれはゆっくりと段々濃い紫になっていくそうです。
なんて魅力的なアンティークでしょう!100年以上前から今まで、そしてさらに現在進行形で変化していくことを見守ることができる、そして手元におけるアンティークなんてなかなかないと思います。
私も一つ買わせていただいて、これからこの瓶を育てることを楽しむことにしました。変化がどんなスピードで起こるのか全く検討がつきませんが楽しみです。GLITTERさんにはいろんな紫の瓶がありましたが、私が好きな無花果のシロップ(Fig Syrup)の瓶があったので即決しました。無花果シロップってどんな味で何に使ったのでしょうか。ちょっと角張っていて可愛いです(お値段は税込5280円でした)。この瓶に無花果シロップが入って台所にあった景色を想像するだけで楽しいです。
目に見えて変化があった時にはまた載せたいと思います。だけど大切なガラス瓶を外に出しておくのもちょっと勇気がいりますよね。

酸化マンガンが含まれているかはブラックライトを当てるとわかるそうです。そういえば海外のアンティークショップやガレージセールではブラックライト持っている人を見ます。ウラニウムガラスや酸化マンガンガラスを見つけられるということなんですね。色々教えていただいてありがとうございました。