生のチェリーでチェリーパイを作る

35年ぐらい前、初めての海外旅行でイギリスに行った時、バーガーキングに行き、チェリーパイを注文しました。それが私の人生初のチェリーパイだと思います。こんな美味しいパイがあるんだとすごーく気に入って、イギリスに滞在中何度も食べました。それ以来私は自分をチェリーパイ好きと思っているのですが、なかなか美味しいチいェリーパイに巡り合わないのです。そもそも日本でチェリーパイにお目にかかることがほとんどありません。

チェリーは私が一番好きなフルーツなのですが、日本ではなかなかチェリーをボウルいっぱい買うのは金銭的に難しいのが実情です。しかしカナダでは作っている農園へ直接買いに行くことで、大分お安く手にいれることができます。ということで、チェリーをボウルいっぱいに入れて抱えて、アレルギーを発症するのではないかと心配になる程ひとしきり食べました。その後、まだまだチェリーがたくさんあったので、死ぬまでにやりたい事の一つであった、「生のチェリーでチェリーパイを作る」に取り掛かることにしました。と言っても、冷凍パイシートを利用してできるだけ簡単にということなのですが。しかもカナダで買うパイシートは初めからパイ皿の大きさに丸くカットしてあるので、ただパイ皿にひくだけです。一番大変なのはチェリーひとつひとつから種をとることです。が、これにも秘密兵器があります。

このピストル型のチェリー種取り器にチェリーを入れてハンドルを引くと、種が綺麗にとれます。

こうして山盛りのチェリーの種をとり、半分に切ります。本当に血よりも赤いジュースが滴る美味しいチェリーです。あとは砂糖と一緒にちょっと煮てコーンスターチを足して、冷ましてパイ皿に入れて焼くのみです。

ちょっと溢れてしまいましたが、無事にできました。アイスクリームを乗せていただきました。出来たて熱々よりもちょっと冷めたほうが美味しかったです。正直なところ、「また絶対作る」というほどには私の好みではなかったんです。チェリーパイが好きというのは思い込みだったのかな・・・作り方が悪かっただけかもしれません。兎にも角にも、生のチェリーからチェリーパイを作るという夢は達成できたのでした。50歳をすぎて新しいことをするって、それだけで嬉しいものです。次は何をしようかな。もう一度「死ぬまでにやりたい事」リストをきちんと形にしておきたいですね。

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