人生は短い!だからタラコをはじめに食べよう!

ある雑貨屋さんでこのお皿が目に飛び込んできました。いつもなら英語の書いてあるものに興味を持ちませんし、字を読んだりはしないのですが、その時はなぜか読み、気に入って、すぐにレジに向かいました。

Life is short eat dessert first!(お皿のスペルは余分なsがついてしまっているようです・・・)

特にその時は病院でいろんな検査をしていた時期でもあって、「そうそう、本当に人生は短いよね。もうすぐ終わるかもしれないよね。だからやりたいことを先にやらなくっちゃ。後にとっておいてはだめ」とものすご〜くお皿の言葉に共感してしまったのでした。

多くの人が自分の死期を知ることができないが故、それが遠い遠い未来のことであると思い込みがちなのだと思います。もちろん私も、何となく平均寿命までの人生を思い描いたりしているのでした。でもやっぱり、いつ人生が終わるかなんて誰にも分からないということが絶対的な真実なのです。死んでしまったら後悔なんてしないのかもしれないのですが、でも後悔しないように生きたいと思わずにはいられないのが人間なのでしょう。

やりたいことを実行することが経済的にも倫理的にも許されるのならば、やったらいいと思います。本当はもっと先にしようと思っていたことでもやってみたらさらにその先が見えてくるかもしれません。時期を見極めるのは大事だけれど、待ちすぎることとのバランスも大事。コロナ禍の時いろんな制限がかかる中、「あーもっと早くやっておけば良かった」思った人は少なくないと思います。。

このお皿では「デザート」という言葉を使っているので、自分の欲のようなことを示しているのかもしれませんが、人生でやるべきこともやっぱり思い立った時にやっておくべきだと思いました。自分の大切な人に愛情を伝えることって、本当になかなかできていないことです。でも死ぬ瞬間を想像すると、愛を伝えなかったこと、優しくできなかったことが一番後悔することのような気がします。そしてそれこそが、もし実行したならば、自分が死んだ後も残すことができることかもしれません。そんなことをこのお皿の言葉から考えさせられました。

ところで、私はもちろん甘いものは好きなのですが、そんなに熱狂的にというわけではありません。だから自分にとって「デザート」に当たるものは何かなあと考えたら「たらこ」でした。デザートのように最後に食べるものではないのでちょっと文脈が変わってしまうのかもしれませんが、好きなものを後に食べる癖がある私には、まあ筋が通る気がします。そういうわけでこれを作りました。

布とレースとビーズで作りました。写真だと分かりにくいのですが、ビーズで作ったタラコにオーガンジーの布を被せてタラコの薄皮を表現してみました。このフレームはお皿を飾るための専用フレームなのですが、紙皿を入れて作品を載せています。これをみたら自分の人生での優先順位というものを意識できるといいのですが・・・たらこ沢山食べるだけになっちゃたりして。

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