旅行パンフレットでみつけたプラン
旅行広告誌を熱心に見ていた母は「クラシックホテルに3軒行けるツアーがある」と私にその広告を渡してきました。見てみると日光の日光金谷ホテルと軽井沢の万平ホテル、そして箱根の富士屋ホテルに宿泊するバスツアーでした。この頃はすっかりクラシックホテルパスポートに取り憑かれていた私は熱心にその広告を見ました。とっても素敵な内容ですが、やはりお値段が高い。至れり尽くせりの旅なので当たり前のことです。そこで私はネットでホテルの宿泊代金と交通費を調べて計算し始めました。
クラシックホテル3軒、ドライブでGO!
いろいろ調べてみると、宿泊費の安い日を選んで自分で車を運転していけば、ガソリン代を概算で入れてもそのツアーの一人分で二人で旅行に行けるような道筋が見えてきました。母に提案してみると「自分の車のほうがさらに楽だからいい」と言うので実行することにしました。確かに自分の車で行くと荷物の量も考えなくていいですし、お土産も大きさや重さを考えなくてもいいのはとても楽なことでした。心配症の私の「念の為」に持っていくものも存分に持っていけます。
日光金谷ホテル
家からドライブすること4時間ぐらいで日光金谷ホテルへ到着。



宿泊したのはこの3つ目の写真の棟で、入り口がすごく趣があって素敵な建物でした。日光自体に来たのがこれが初めてだったのですが、有名な東照宮の雰囲気ともしっくり合う雰囲気のホテルでした。明治6年創業の150年の時間を至るところで感じられます。アインシュタインはここでどんなことを考えていたのだろうと言ったことを考える時間が、クラシックホテルに泊まる醍醐味の一つです。各クラッシクホテルでは驚くほど有名人が宿泊しています。その写真などが展示されているスペースが必ずあります。それをみるのは楽しみの一つです。
万平ホテル
日光金谷ホテルを後にして軽井沢までドライブ。日光とは全く違った避暑地の景色が広がる軽井沢に到着まではスムーズだったのですが、ホテルに続く道を見つけることがなかなかできませんでした。もちろんナビを使っていたのですがなかなか難しい場所でした。


全体的に温かい雰囲気のホテルで、お部屋はソファーのあるスペースとベッドのスペースが趣のある戸で仕切られている感じでした。とても快適なお部屋でお風呂にあったTHANNのシャンプーとトリートメントもとても良くて、家に帰ってからネットで注文してしまいました。ただ、なぜか虫が多かったです。部屋の中にもいつの間にか入ってきていて、ちょっとドキドキでした。

テラス席でアップルパイで食べたのは空気も気持ちよくてとても良い時間でした。ジョン・レノンも好きだったアップルパイだそうです。
最後は富士屋ホテル
軽井沢ではお店巡りも楽しくて一泊ではちょっと時間が足りない気分でしたが、箱根まで移動です。やはり1泊ずつ移動していくのはなかなか忙しいです。それでも4時間半ぐらいのドライブで箱根へ。箱根の道は細い道を登ったり降りたりという感じでちょっとこわかったです。無事に着いてホッと一息。富士屋ホテルはかなり大きいホテルという印象です。たくさんの棟があり、部屋もたくさんあり、ホテル内で迷いそうなぐらいです。1878年創業の日本初のリゾートホテルということです。クラシックホテルは外国の方々をお迎えすることも多いからか、お風呂は共同ではなく部屋付きとなっています。しかし、富士屋ホテルには珍しく温泉浴場があります。さすが箱根です。尊敬するヘレン・ケラーが宿泊しているのもなんだか嬉しいです。こんな遠くまで来られていたんですね。


天井が高いので広く感じるお部屋でした。富士屋ホテルの食事は最高でした。夜のフランス料理のコース、朝は和朝食をいただきましたが、大満足でした。写真を全くとっていなくて残念です。母はもう一度富士屋ホテルの朝ごはんが食べたいと言っています。
結果大満足です。
4日間、随分と運転をして疲れなかったわけではないですが、車での旅行はやはり荷物のことを気にしなくていいですし、時間も割とマイペースでいけるので快適でした。全く違う場所3箇所を周るので目まぐるしく、じっくり味わうということはできないのですが濃い時間でした。料金的にもはじめに計算した通り、ツアーで行く一人分のお金で二人で旅行することができました。クラシックホテルのスタンプも3つも増えてスタンプ帳(クラシックパスポート)を眺めるのがいよいよ楽しくなってきました。
