
チキンの丸焼き(多分七面鳥でも)を食べる時、このようなV字型の骨が綺麗に取れることがあります。(折れてることも多々あります)。これをウィッシュボーン(wishbone)というらしいのです。欧米の文化ではこの骨を二人で持って引っ張り合い、折れて長い方を持っている方の願いが叶うというちょっとした遊びというか伝統のようなものがあるらしいのです。
先日チキンの丸焼きをした時に、写真のように綺麗にウィッシュボーンを取り出すことができました。引っ張り合う前に何日か乾燥させて、いざ願い事を思いながら引っ張ります。

こんな時、どんな願いをかければいいのかな。願い事は無限にあります。毎日欲しいものだらけです。でもどんな物質的な願いが叶ったとしても、家族が安全ではなかったり幸せでなかったりしたら、何も喜ぶことができません。だから結局家族の幸せを願う他ありません。家族どうしで骨を引っ張り合うとすれば、お互いがお互いの幸せを願うことでどっちの骨が長くても、二人とも幸せという結論です。
「あなたの幸せが私の幸せ」という言葉、よく聞く言葉ですが、本当に純粋に、できる限り自分自身のエゴを取り除いて家族や相手の幸せを願うことができるかが、今後の私の人生の課題になるような気がしたのでした。幸せは人によって違うので難しいのですが、聖書のローマ人への手紙12章にある「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」という言葉にヒントを得ながら相手の幸せを喜びたいです。私の中では「人の幸せを自分のことのように心底喜ぶことができる人」が本当に素敵な人なのです。そんな人になりたいと割れた骨を眺めながら52歳にして今更なのですが思うのです。
