ガラスボトルでできた家
この世の中にグラスハウスと呼ばれる建物はいくつかあるのだと思いますが、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるThe glass houseはガラスのボトルでできた家なのです。しかも、そのガラスボトルが特殊なのです。全てのビンが死体に入れる防腐剤の空びんなのです。調べてないのでわかりませんが、おそらくそのようなガラスのボトルでできたお家はこの世に他にないのではないかと思います。なかなか想像できないと思いますが、このような感じです。

死体の防腐剤という雰囲気とはかけ離れた感じです。写真でみるとガラスブロックでできているようにも見えるのですが、一つ一つは空き瓶で、底の部分を揃えて外側に向けてあります。この建物の建築はデヴィッドH.ブラウン氏によって1952年から開始されたそうです。彼の自宅として建てられたものです。
家の内側
写真がなくて残念なのですが、家の中は普通に快適な暖かい感じのとなっています。木製の壁がありコンパクトですが暖かい感じです。そう、この家は先ほども書いた通り、家なのです。ただのガラス製の建造物というものではなく、長い間、そして現在までも家として使われています。寝室、応接室、台所、暖炉もあり、冬は暖かく過ごせます。円形の部屋が可愛らしいです。今は観光客用に公開もされていますが、家としても現役で家族の方々が時折訪れてここで時間を過ごしていくそうです。

湖に面した庭の方にはこの様な橋もありちゃんと渡ることができます。歩いているといくつか割れている瓶もありました。こんな2度と作れないような建物をずっと保存してほしいと願うばかりです。
土葬文化のカナダ
カナダは土葬が主な方法だったらしく(現在は火葬もあります)、臭気を防ぐために死体に防腐剤を入れていて、その防腐剤が入っていた瓶でこの家は作られているのです。空き瓶を何かに使えないかと考えて家を作ってしまうとは、驚きの発想です。知人の葬儀社などから空き瓶を譲ってもらい全部で50万本を使って作られています。そしてまたこの家の立地が素晴らしいです。クートニー湖に沿って建てられていて、天気のいい日は水面と空が区別がつかないほど綺麗に見えます。私が行ったときも本当に美しかったです。


